小型防音ラック SOSPシリーズ

サーバーの運用において、熱対策は必須です。その理由は、電子部品は熱に弱く、温度が上昇すると寿命が短くなると言われているためです。また、サーバーが高温になると熱暴走を起こしてしまい、システムダウンの原因になる可能性があります。サーバーが突如ダウンしてしまうと、業務に支障がでてしまいます。

そのため、サーバーラック内の空気循環を最適化することが非常に重要です。ラックの前面から吸気し、背面から排気するような空気の流れを確保します。これにより、冷却効果が最大限に発揮され、熱の蓄積が防がれます。実際に、データセンターなどで設置されているサーバーラックは前面から冷たい空気を吸い、後面から排熱を行うという形で運用されていることがほとんどです。

先程お伝えしたとおりサーバーは熱に弱いため、サーバーの温度が上がると熱を逃がそうと冷却ファンが作動します。この作動音は一般的に60dB～70dB程度です。これは人が「うるさい」と認識するレベルの騒音です。データセンターなどの施設ではどれだけ騒音が大きくても、人はあまり立ち入らないため特に問題はありませんが、オフィスなどに自社サーバーを設置する際は騒音の問題が発生します。仕事の効率を悪化させたり、話し声が聞こえなくなったりとストレスの原因にも繋がってしまいます。

騒音を遮断するためには、遮音材や防音材で完全に音を遮断することが理想的です。しかし、遮音材でサーバーを覆って密閉してしまうとラック内の熱がこもり、サーバーの冷却が妨げられることになるため、本末転倒です。